これらの吉日は、天体の運行や暦上の日の干支の組み合わせなどにより、天文学的に日取りが決まります。
六曜の原型は14世紀ごろ中国から伝わり、日本で独自に発展し、江戸時代末頃から暦に記載されるようになりました。
明治以降は政府により迷信として掲載を禁止された時代もありましたが、第二次世界大戦後に復活して現在に至ります。
日本では、明治初期まで、月の満ち欠けを基準とする旧暦(太陰太陽暦)が公式なカレンダーでした。
旧暦の1ヶ月は29日または30日です。六曜は、この旧暦に基づいて決まります。
旧暦の各月の1日目の六曜は、下記のように固定されています(毎年不変)。
各月ここから月末までの各日に「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の並び順で六曜が割り振られます。
現代社会では日常生活に新暦(太陽暦)を使うので、カレンダー上に六曜がランダムに出現するように見えます。
かつて、旧暦(太陰暦)を使っていた明治初頭までは「毎年、5月21日は先勝」というように、日付と六曜の対応関係は固定されていました。
六曜の意味は、下記のとおりです。
平素から六曜を意識して生活する人は減っていますが、人生のビックイベント、たとえば結婚式や入籍、結納、転居、開店などに際しては、いまでも意識する人が少なくありません。
大安は「たいあん」または「だいあん」と読み、一日をとおして万事に吉とされる日です。六曜のなかでもっとも人気がある日柄です。
大安だけが吉日ではありません。他の日柄でも、時間帯によっては吉とされるからです。
午前、午後、朝、夕など、時刻によって入れ替わる吉凶のイメージをグラフにしました。
一日を通して吉または凶とされる大安と仏滅の日を除き、吉凶は、一日のうちでも入れ替わります。
結婚式や転居など大安吉日に集中しがちな行事の場合、式場の予約が取りにくかったり、運良くあいていても料金が割高です。
確かに大安は一日をとおして縁起が良いとされるので、お日柄としてはベストです。
でも実は、大安以外の日でも、時間帯(時刻)によっては吉とされる場合があります。
「日柄にはこだわりたいけれど大安吉日の予約が取れない」という場合は、時間帯に着目してみると、解決策がみつかるかも知れません。
利用上のご注意