日本の暦と吉日

年の祝日


    年の吉日(年間一覧)


      日本の吉日とその概要

      暦上の吉日は、天体の運行や干支の組み合わせなどにより、天文学的に日取りが決まります。

      1. 大安(たいあん)

        • 「大いに安し」の意味を持ち、一日を通して何事においても吉とされる日です。
        • しないほうがいいこと: 特にありません(一日中、悪い運勢の時間帯がないため)。
        • 旧暦の月と日の組み合わせによって規則的に巡ってきます。
      2. 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

        • 「一粒の籾が万倍にも実る」日。始めたことが大きく実を結ぶとされる吉日。新しいことのスタートに最適と言われます。
        • しないほうがいいこと: 借金、物を借りる、など(苦労や負債が万倍に膨らむとされるため)。
        • 季節の変わり目(二十四節気)ごとに、特定の干支の日が吉日として割り当てられます。おおよそ6日に一度巡ってきます。
      3. 天赦日(てんしゃにち)

        • 日本の暦で最上の大吉日。「天がすべての罪を赦す」日で、何事も成功しやすいとされます、年に数回しかない貴重な開運日。
        • しないほうがいいこと: 特にありません(すべての行動が「赦される」とされるため)。
        • 季節(春夏秋冬)ごとに、特定の干支の日が割り当てられています。年に5〜6回しかありません。
      4. 寅の日(とらのひ)

        • 虎は「千里を行って千里を帰る」と言われ、すぐれた行動力を持つことから、「出て行ったものがすぐに戻ってくる」意味を持つ日とされます。
          また、虎の黄金色の縞は金運の象徴とされ、「金運招来日」として知られています。
        • しないほうがいいこと:「出て行ったものが戻ってくる」という解釈から、結婚・入籍、葬儀・法事(死者が戻ることを連想させるため)は避けるべきとする説や地域があります。
        • 十二支の一つである「寅(とら)」にあたる日。12日ごとに巡ってきます。

      年の吉日(種類別)

      一粒万倍日

        天赦日

          寅の日


            六曜の解説

            六曜の歴史・決まり方

            歴史

            六曜の原型は14世紀ごろ中国から伝わり、日本で独自に発展し、江戸時代末頃から暦に記載されるようになりました。
            明治以降は政府により迷信として掲載を禁止された時代もありましたが、第二次世界大戦後に復活して現在に至ります。

            六曜の決まり方

            日本では、明治初期まで、月の満ち欠けを基準とする旧暦(太陰太陽暦)が公式なカレンダーでした。
            旧暦の1ヶ月は29日または30日です。六曜は、この旧暦に基づいて決まります。
            旧暦の各月の1日目の六曜は、下記のように固定されています(毎年不変)。

            • 1月・7月   先勝
            • 2月・8月   友引
            • 3月・9月   先負
            • 4月・10月  仏滅
            • 5月・11月  大安
            • 6月・12月  赤口

            各月ここから月末までの各日に「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の並び順で六曜が割り振られます。

            現代社会では日常生活に新暦(太陽暦)を使うので、カレンダー上に六曜がランダムに出現するように見えます。
            かつて、旧暦(太陰暦)を使っていた明治初頭までは「毎年、5月21日は先勝」というように、日付と六曜の対応関係は固定されていました。

            六曜の意味

            六曜の意味は、下記のとおりです。

            • 先勝:午前中は吉、午後2時から6時までは凶。万事に急ぐことが吉とされる。
            • 友引:朝は吉、昼は凶、夕は大吉。慶事には適するが、葬式は避けるべきとされる。
            • 先負:午前中は凶、午後は吉。勝負事は避けるべきと言われる。
            • 仏滅:最も凶の日と言われ、結婚式などの祝い事を避ける習慣がある。
            • 大安:吉日。万事につき成功するとされる。
            • 赤口:午前11時から午後1時までは吉。それ以外は大凶。祝い事には適さない日とされる。

            結婚式、入籍に人気の大安吉日

            平素から六曜を意識して生活する人は減っていますが、人生のビックイベント、たとえば結婚式や入籍、結納、転居、開店などに際しては、いまでも意識する人が少なくありません。
            大安は「たいあん」または「だいあん」と読み、一日をとおして万事に吉とされる日です。六曜のなかでもっとも人気がある日柄です。

            時刻ごとの吉凶のイメージ

            大安だけが吉日ではありません。他の日柄でも、時間帯によっては吉とされるからです。
            午前、午後、朝、夕など、時刻によって入れ替わる吉凶のイメージをグラフにしました。

            時刻による吉凶の変化のグラフ

            一日を通して吉または凶とされる大安と仏滅の日を除き、吉凶は、一日のうちでも入れ替わります。

            結婚式や転居など大安吉日に集中しがちな行事の場合、式場の予約が取りにくかったり、運良くあいていても料金が割高です。
            確かに大安は一日をとおして縁起が良いとされるので、お日柄としてはベストです。
            でも実は、大安以外の日でも、時間帯(時刻)によっては吉とされる場合があります。
            「日柄にはこだわりたいけれど大安吉日の予約が取れない」という場合は、時間帯に着目してみると、解決策がみつかるかも知れません。


            利用上のご注意

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