六曜(六輝)と吉凶
2023年(令和5年)の日本の暦(六曜)です。
見やすいように大安は赤でマーキングしてあります。
結婚式、入籍、お葬式、転居、新築など、慶弔の予定にお役立てください。
六曜の歴史・決まり方
◆歴史
六曜の原型は14世紀ごろ中国から伝わり、日本で独自に発展しました。江戸時代、幕末ころから広く暦に記載されるようになりました。
明治以降は政府により迷信として掲載を禁止された時代もありましたが、第二次世界大戦後に復活して現在に至ります。
◆六曜の決まり方
六曜は、月の満ち欠けを基準とする旧暦(太陰暦)に基づいて決まります。日本では明治5年まで旧暦が公式なカレンダーでした。
旧暦の各月の1日の六曜は、下表のとおり決まっています。
旧暦の月 | 各月1日の六曜 |
1月・7月 | 先勝 |
2月・8月 | 友引 |
3月・9月 | 先負 |
4月・10月 | 仏滅 |
5月・11月 | 大安 |
6月・12月 | 赤口 |
各月この日から月末まで
「…先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口…」
の並びで循環します。
たとえば、旧暦5月(皐月)と旧暦11月(霜月)は、初日が大安から始まる月なので、毎年このように六曜が並びます。
(旧暦)5月・11月 |
大安 | 赤口 | 先勝 | 友引 | 先負 | 仏滅 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
現代社会では新暦(太陽暦)を使うので六曜がずれて表示されますが、旧暦(太陰暦)を使っていた明治初頭までは、「毎年5月21日は先勝」というように、日付と六曜が完全に対応していました。
六曜の意味と読み方
六曜の意味は、下記のとおりです。
- 先勝: 午前中は吉、午後2時から6時までは凶。万事に急ぐことが吉とされる。
- 友引: 朝は吉、昼は凶、夕は大吉。慶事には適するが、葬式は避けるべきとされる。
- 先負: 午前中は凶、午後は吉。勝負事は避けるべきと言われる。
- 仏滅: 最も凶の日と言われ、結婚式などの祝い事を避ける習慣がある。
- 大安: 吉日。万事につき成功するとされる。
- 赤口: 午前11時から午後1時までは吉。それ以外は大凶。祝い事には適さない日とされる。
六曜の読み方は、おおむね下記のとおりです。
- 先勝: せんしょう・せんかち
- 友引: ともびき
- 先負: せんまけ・せんぷ
- 仏滅: ぶつめつ
- 大安: たいあん・だいあん
- 赤口: しゃっこう・しゃっく
結婚式、入籍に人気の大安吉日
平素から六曜(六輝)を意識して生活する人は減っているようですが、人生のビックイベント、たとえば結婚式や入籍、結納、転居、開店などに際しては、どうしても気になります。運気の高い日は、どこも混雑します。
大安は「たいあん」または「だいあん」と読み、一日をとおして万事に吉とされる日です。六曜のなかでもっとも人気がある日柄です。
ただ、大安だけが吉日ではありません。他の日柄でも、時間帯によっては吉とされるからです。
時刻ごとの吉凶のイメージ
午前、午後、朝、夕など、時刻によって入れ替わる吉凶のイメージをグラフにしました。大安と仏滅の日を除き、吉凶は、一日のうちでも入れ替わります。
結婚式や転居など大安吉日に集中しがちな行事の場合、式場の予約が取りにくかったり、運良くあいていても料金が高かったりします。
確かに大安は一日をとおして縁起が良いとされるので、お日柄としてはベストです。
でも実は、大安以外の日でも、時間帯(時刻)によっては吉とされる場合があります。「日柄にはこだわりたいけれど大安吉日の予約が取れない」という場合は、時間帯に着目してみると、解決策がみつかるかも知れません。