ギリシャの祝日の概要
 ギリシャ正教では、日付が固定されている祝日(神現祭、クリスマスなど)は新しい修正ユリウス暦(グレゴリオ暦とほぼ同じ)を使って祝いますが、復活祭の日付は旧来のユリウス暦を使って決定します。 
- 神現祭(主の洗礼の祝日)
 ギリシア正教の神現祭は、イエスが洗礼者ヨハネからヨルダン川で洗礼を受けた出来事を記念します。このとき聖霊が鳩の姿で降臨したとされます(三位一体の成立)。
 西方教会の公現祭と同日ですが、記念する内容は異なります。
- 聖灰月曜日(カサラ・デフテーラ)
 ギリシャ正教の四旬節の始まりの日。復活祭の40日前。この日からイースターまでの間、ギリシャ正教では肉食が禁じられる。
- 独立記念日
 1821年3月に始まったギリシャ独立戦争によって、オスマン帝国から独立したことを記念する。
- 聖金曜日、聖土曜日、復活祭、イースターマンデー
 イエス・キリストの死と復活という一連の出来事を記念する重要な祭日。
 ギリシャ正教では、復活祭の日付はユリウス暦(旧暦)により決まるため、西方教会の復活祭とは日付が異なります。
- 聖霊降臨祭翌月曜日
 ギリシャ正教の祝日。イエス・キリストが復活し昇天した後、弟子たちの上に聖霊が降臨したという逸話を記念します。この出来事は、イエスの復活から50日目に起こったとされます。
- 聖母マリア被昇天祭
 聖母マリアがその生涯を終えた後、肉体と霊魂がともに天に上げられたことを記念する。ギリシア正教の祭日。
- 国家記念日(オヒ・デー)
 第二次大戦中の1940年10月28日、ギリシャがイタリア軍からの降伏勧告を拒否したことを記念する。
ギリシャの国旗・国歌
国旗
 ギリシャの国旗は、青と白の十字と縞を組み合わせた図柄。9本の縞はギリシャ独立戦争時の標語を象徴し、十字はその戦争時に掲げられた旗に由来する。 

国歌
 ギリシャの国歌は「自由への賛歌」。
 歌詞は、オスマン帝国からのギリシャ独立戦争(1821年)を題材とした内容。